平成22年11月20日()「牧場体験・交流会」を開催しました。

 

親子で畜産の現場を体験し、香川の畜産についての

理解を深めてもらおうと、11月20日()、さぬ

き市大川町にある『うしおじさん』の大山牧場で、

牧場体験・交流会を開催しました。参加者は小学生

以上の親子で、公募により多数の応募者の中から抽

選により決定しました。参加者の中には牛乳が苦手

という方もいましたが、畜産の生産現場を知りたい

ということで体験・交流会に参加されていました。

 

 開会挨拶の後、パネルやタペストリーを用いながら、農業共済連の笠井博幸獣医師から

大山牧場で飼育しているジャージー種を含め、牛の生理や病気についての説明・講義、大

山牧場の大山育江さんからは全頭ジャージー牛を飼育しているこだわりや、大切に育てて

いる牛たちへの思いを話していただきました。クイズを交えながら進めていく中で「思っ

ていた以上に牛って大きいなぁ」「そんなにたくさんのミルクが1頭の牛から搾られてい

るなんて知らなかった!」など、様々な感想が子どもたちから出てきました。

 

  

 

 飲むだけでなく食べる牛乳を知ってもらうため、市販の牛乳と生クリームからのバター

作り体験をしました。材料をバターカップに入れ一生懸命振りましたが、なかなか固まら

ず、汗を流しながらの作業となりました。出来上がったバターを友達と比べ、ホエーを味

わい、自分で作ったパンに塗って試食をしました。

続いて、牛乳豆腐を作りました。牛乳は苦手という参加者からも「後味に少し牛乳を感

じたが、これなら気にならない。」という感想がありました。「初めて食べた。」「こんな

加工方法があるとは知らなかった。」という声もあったので、牛乳豆腐レシピを紹介し、家

庭での料理の一品として加えていただけるようレシピ集を配布しました。

 ピザ作り体験では、季節の野菜(サツマイモや玉ねぎなど)を使ったピザを作りました。

慣れない包丁さばきで危なっかしい場面も多くあり、苦戦しましたが、包丁の持ち方、切

り方、材料の押え方など、親や参加者に教わりながらなんとか完成しました。

   

    

 

 続いて、牛舎に移動し、ふれあい体験を行いました。大山牧場は四国では珍しい全頭ジ

ャージー種飼育の牧場ということで、参加者はとても興味を持った様子でした。

衛生的な管理が行き届いた牛舎内の様子に感心しながら、笠井獣医師や大山牧場の大山

三昇・多恵さんご夫妻、協会スタッフに牛の体のこと、エサのこと、子牛のことなど疑問

に思ったことについて質問していました。

心音、腸だ動音の聴診も体験しましたが、自分の心音と聞き比べたり、犬や山羊など他

の動物の心音とも聞き比べをして、いのちの音を実感した様子でした。

 最後にロールベーラーやサイロをキャンバスにしたお絵かきでは、耳標をつけた牛や

バター作りの様子など、当日の体験や得意の図柄をこだわりの色で描いていました。

 

  

   

今回のアンケートでは、「動物も人間も同じだと思った」「いのちの大切さを感じた」

「牛や動物は温かかった」という子どもたちの率直な感想が多く、「またこういう体験が

あればぜひ参加したい」という回答も、親子双方から多くありました。

畜産に対するイメージは、「汚くて臭そうな感じ」「疲れそう…」というものもありまし

たが、親子や家族で一緒に同じ体験をしてもらう中で、畜産を身近なものとして感じても

らえたように思います。食べ物の生産現場についてさらに理解が深まるよう、様々な機会

をとらえ発信しようと考えています。

 

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