平成22年10月16日()「牧場体験講習・研修会」を開催しました。

 

CIMG1390香川の畜産、特に酪農について理解を深めてもらおうと、県下の

消費者団体の幹部の方々に参加を呼び掛け、10月16日()

さぬき市大川町にある『うしおじさん』の大山牧場で、牧場体験講

習・研修会を開催しました。(参加者:30名)

大山牧場は県下では珍しい全頭ジャージー牛を飼育している

酪農家で、自前のミルク工房を持ち、生産→加工→販売までを

独自で行っています。

       

 開会挨拶の後、県内の畜産状況、ジャージー牛や牛の生理、酪農家の仕事などを説明・講義し、畜産・酪農

についての理解を深めてもらいました。

 大山牧場の大山育江さんからは全頭ジャージー牛を飼育しているこだわりや、牛たちへの思いを語っていた

だきました。「酪農家は牛の生涯に関わる仕事。生と死を目の当たりにしている。私たちが牛乳を飲み、お肉を

食べるということは、牛たちのいのちをいただいていることになる。感謝している…」と語られる場面では、涙ぐ

まれ、大切に牛を飼育している様子が伝わってきました。参加者からは、「いのちをいただいて私たちは生きて

いる」ということを改めて感じたとの感想がありました。

 農業共済連の河田裕司郎獣医師から、ジャージー牛の体や病気についてなどのお話しがありました。参加

者の方々は、今年宮崎県で発生した口蹄疫の印象が強く、牛の病気について、また安全性についてなど、

とても関心がある様子で、熱心に話を聞かれていました。専門的な話を折りまぜた獣医師からの分かりやすい

説明で、牛も病気になること、大変繊細な動物であることが理解いただけたようでした。

 

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 続いて、ミルク工房の見学を行いました。衛生上の問題があり、工房内に立ち入ることはできませんでしたが、

大山さんがパネルを用いながら製品が出来上がるまでの工程、大山牧場で加工されている乳製品について説

明し、窓越しに施設、設備見学を行いました。参加者からは「まるで小さな乳業メーカーですね。衛生状態の保

持に細心の注意を払っておられるのですね。」との声がありました。

 昼食は、タペストリーを用いて肉の部位を勉強しながらバーベキューを行い、県畜産物の美味しさ、安全性を伝

えました。また、飲むだけでなく食べる牛乳を普及するため、牛乳豆腐を作り、試食を行いました。「始めて食べた

が、とても美味しかった。」「こんなに手軽に作れるとは思わなかった。」との感想があり、本年度開催した加工調理

教室で作成したレシピ集を紹介したところ、レシピ集を参考に、傘下の講習会等で情報を広げていきたいとの声を

いただきました。

 

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 午後からは、牛舎に入り、心音の聴診や餌やり、ジャージー牛やその他の家畜とのふれあい体験を行いました。

農業共済連中島真弓獣医師らの指導の下、聴診器で牛の心音を聞き、自分の心音と聞き比べたり、実際に牛に

触れて温かさを感じ、いのちを感じ、そのいのちをいただいていることへの感謝を話される参加者もいました。

 

今回の講習・研修会では、参加者から畜産に対するイメージは、「大変そう…」「汚い」「余暇が楽しめないの

では?」と率直な声もありましたが、講義で畜産農家の一日の仕事や牛の一生、酪農家の思いを知るとともに、

ジャージー牛に触れ、体験をしていく中で、毎日の食べ物について考え、特に牛乳・乳製品の生産から加工、

流通まで一連の生産現場を勉強して、酪農が身近なもの、親しみ深いものとの感想に変わっていったようです。

 

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