バターは乳製品のトップバッター

バターは、乳製品として世界で最も古い歴史を持っていると言われています。現代では、乳製品というと、シェーブルといわれる山羊乳のチーズをのぞいては一般的に牛乳を使ったものを言います。しかし、古代のバターは、山羊乳はもちろん馬乳でも作られていました。いまでもモンゴルなどは、ヤクの乳を革袋に入れて振ることによって、クリーム分離をうながしてバターを作っていますが、この方法は古代からの生活の知恵が、現代にもちゃんと生かされることを物語っています。
 日本最古の乳製品は「そ」といわれるものですが、これは牛乳を煮詰めて凝縮したものです。時代とともに消え去った古代の牧場ではおそらくこの「そ」が作られていたものと思われます。
 それにしても平安貴族はこの異国伝来の味をどのように受け入れたのでしょうか?たぶん彼らは、我々以上に進歩的で開明的な舌の持ち主であった気がしませんか。
 時代も下り、ヨーロッパにおいてバタの量産が可能になると、そのバターを使いしっとりとやわらかい菓子類の製法や料理法が広まっていったのです。
[バターの作り方]
材料 100グラム分
 生クリーム 200cc
(純乳脂肪45%)

200cc
 塩 適量
適量
1. 生クリームを容器に入れる。
2. 若干の氷を入れる。
3. 生クリーム、氷を入れた容器をひたすら振る。
4. 白い水が出てくるので捨てる。
5. できあがった固まりがバターです。
6. 固まりをまな板などの板の上にのせ薄くのばしたり、もどしたりしながら練ります。
7. 好みで塩を加えます。

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